『ねばねばの手、ぬわれた山々』
2024年10月12日~10月14日
THEATRE E9 KYOTO
チーム・チープロのメンバーとして東京を拠点に活動するダンスアーティストの松本奈々子と、台湾の原住民族であるタイヤル族にルーツをもつ、現代美術家のアンチー・リン(タイヤル名はチワス・タホス)による初めての国際共同プロジェクト。京都と台湾で滞在制作をし、KYOTO EXPERIMENT 2024にて上演した『ねばねばの手、ぬわれた山々』の記録映像。
奥深い山は古来、周縁化された未知の存在が住む場所として描かれてきた。日本各地の民話では、老婆の姿をした山姥が山に棲む妖怪として登場する。台湾の原住民族タイヤル族のオーラルストーリーによると、女性のみのコミュニティが山の奥深くにあるテマハホイという場所に住んでいるという。ではもし、日本と台湾の山が国境を越えてつながって、山姥とテマハホイの人びとが出会ったとしたら?
丹念なリサーチに基づいてテクストと振付を構築する松本の「妖怪ボディ」メソッドと、文化とジェンダーのアイデンティティを探求するリンのクィア的アプローチが重ねあわされ、劇場にトランスナショナルな山が出現する。彼女たちはどんな声で語りだすのだろうか。
<クレジット>
アーティスティック・コンセプト&パフォーマンス:松本奈々子&アンチー・リン(チワス・タホス)
振付:松本奈々子
ビデオコンセプト&デザイン:アンチー・リン(チワス・タホス)
ビデオソフトウェアデザイン&テクニカルサポート:汪碧茹
字幕デザイン&テクニカルサポート:安倍大智
タイヤル語コンサルタント:アパン・ブワイ
振付サポート:西本健吾
音響デザイン&オペレーション:林実菜
照明デザイン&オペレーション:渡辺佳奈
舞台監督:北方こだち
制作:黒田裕子、奥山愛菜(THEATRE E9 KYOTO)
メディアトゥルグ、映像技術:大脇理智
英文字幕校正:リリアン・キャンライト(Art Translators Collective)
リサーチ協力:アラック・アカトゥン、河野隼也、株式会社小林造園、下村作次郎、田中圭太、何敬堯、余越保子、黄建雄、テム・ノカン
レジデンス協力:京都芸術センター
協力:人間座
主催:KYOTO EXPERIMENT
共催:独立行政法人国際交流基金
共同製作:KYOTO EXPERIMENT、独立行政法人国際交流基金、台北パフォーミングアーツセンター
助成:一般財団法人地域創造[舞台芸術を通して考える身体/歴史/アイデンティティ]
*令和6年度国際交流基金舞台芸術国際共同制作事業として制作。
*台北パフォーミングアーツセンターは、2024年に開催された「ADAM-Asia Discovers Asia Meeting for Contemporary Performance」の一環として、『ねばねばの手、ぬわれた山々』のリサーチプロセスを支援しています。
映像製作:独立行政法人国際交流基金、KYOTO EXPERIMENT
製作:slide//show
監督:福岡想
撮影:福岡想、嶋田好孝
編集:追立大地
<オンライン字幕>
中国語字幕(簡体字):呉珍珍
中国語字幕(繁体字):新田幸生